セオリー・オブ・チェンジとは / What is Theory of Change?

セオリー・オブ・チェンジ(以下、ToC)は、社会課題の解決を目指す事業(NPOなど社会起業)の経営の骨子の考え方です。

そもそも、社会課題とは複雑であり、混沌としたカオスです。因果関係が複雑に絡み合い、単純に何か一つの解決策が​効果あるというものではありません。むしろ、原因と結果や目的と手段を適切にかみあわせて、多様な解決策が必要となることも珍しくありません。さらには、一団体だけでは微力ですので、他の複数団体と集合的(コレクティブ)に取り組みが必要なこともあります。

一方、NPOなど社会起業も、その職場は混沌としたカオスになりがちです。非営利事業といっても、実質ベンチャーと同じであり、人も資金も時間も限りがあり、向き合う社会課題、外部関係者、内部メンバーと調和を図っていくのは簡単なことではありません。

そこで、ToCは経営の骨子の考え方としてアメリカで考案された世界的方法論です。ToCはいわば事業の背骨です。背骨なき事業は、団体の内外からつかみどころのないものとなってしまい、事業をやり込んでも手応えある成果を確認できなかったり、悪くするとメンバーの燃え尽きが発生してしまいます。​

ToCでは「どんな社会課題(システミック・プロブレム、社会システムの不備)に向き合い」「どういう未来像(『究極成果』)を目指し」「どんな因果関係で社会状況を変化させていくのか」「定量的にどんな目標を掲げるか」を定義します。ToCのフォーマットは世界でも日本でも一つに定まっているわけではありませんが、私たちToCJが提携しますCenter for Theory of Changeが提唱するフォーマットは下記になります。

「強いToCは、資金調達力や人材採用力を向上させる」と言われていますが、殊に下記の事業(法人格を問わず)において、ToC導入は適すると考えられます。

・創業以来、強靭な創業者のカリスマ性に牽引されて事業成長を遂げてきたが、創業者が万一倒れたら即時に事業の存続も危うくなるため、「個人化された事業」から、「組織化された事業」への移行を目指す事業

・社会からの要請を受け、果敢に業務展開してきたが、今や多岐かつ複雑になり過ぎてしまい、より推進力を高めるために、「自分たちは何をすべきで、何を手放すべきか」、リソース配分の考え方の整理が求められている事業

・「自分たちがどんな未来を目指すのか。ひいては、どう自分たちの事業を社会化するのか」の対話や意識合わせが、組織の内外にて必要となっている事業

以下のお声を「パートナー団体」(ToCJではいわゆる顧客をクライアントと呼ばず、一緒に社会課題の解決を目指すパートナーとの認識から、パートナー団体と申しています)から頂いております。

「社会課題というカオスを可視化し、経営者や単一の組織の限界を知り、組織のメンバーへの感謝が生まれる。経営者を1人にせず、チームになっていくというプロセスが生まれた。」

「チームメンバーと一緒に深い対話をすることが出来、共通理解とモチベーションが向上した。チームメンバーが更に主体的に活動するようになった。」

「事業の方向性を決定する際に、ToCという判断基準が出来、意思決定の軸となった。」

「究極成果を定義する際に、大きく考えるようになった。」

 

「社会の制度を変えていくという視点を獲得した。」

「他のセクターや組織と協力する際に、共通言語が出来た。」

 

「事業の成果を、1つ1つ言葉と数字で定義した。」

 

そして、ToC作成ワークショップをおこなった3つのNPOのうち2つにて、月次で会費収入を生み出すマンスリー会員制度の導入が本格化しています。ToC導入を通じて団体内外で方向性合わせを促進でき、「社会を動かす」​組織への脱皮に取り組まれています。

ToC導入組織のメンバーの方々が語る、ToCの特徴と効用

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